ノムさんの言葉は深い
昔から僕は一位のチームはあまり好きではない傾向にある。
祖父が巨人ファンだったため、プロ野球ナイター中継はいつも巨人の応援だった。
しかし、数年経つと祖父に逆らう様に相手チームの応援をして怒られていたのが懐かしい。
大学ラグビーも父が早稲田党だったので当初一緒に応援していたが、早稲田が強くなるにつれて応援する気があまり無くなってしまった。
しかし長年応援し続けると、さすがに興味は薄れない物で、野球ではヤクルトスワローズ、サッカーではリヴァプールの熱烈なファンになった。
故にスワローズファンとして、黄金期に監督を務めていた野村監督は大好きだ。
その野村監督が清原逮捕の際に言った言葉が印象に残ったので紹介したいと思います。
清原には去年、銀座のクラブで偶然出会った。向こうからあいさつに来たよ。個人的な付き合いはないけれど、グラウンドで会ってもあいさつに来るし、礼儀正しいきちっとした人だと思っていた。(覚醒剤疑惑は)知らなかったから、テレビの報道で知ってびっくりしたよ。何を考えているんだ、と。
実績を残した人は監督やコーチをやっているじゃないですか。だから、あれだけの選手だった人になぜ声がかからないのか不思議だったんだ。球団の幹部も見ているんだな、指導者になるような、人の上に立つ人間ではないということを。
プロ1年目から俺の記録はいつか清原に塗り替えられるなと思っていた。こんな選手いない。ただ物足りなかった。野球選手に大事なのは判断力だが、清原のプレーからは状況判断をしているとか、頭を使っているとかが全く伝わってこなかった。
それで、清原が西武1年目か2年目のときに、俺は森(祇晶・元西武監督)に言ったんだよ。清原は野球に対する思想、哲学が何もない奴だ、天性だけでやっている。お前が悪い。ちゃんと教育しろって。野球の指導はコーチがやる。監督の仕事で大事なのは人間教育、社会教育ですよ。
野球は技術力には限界がある。その先は頭で考えるしかない。そこから先がプロの世界なんだよ。
技術の先には頭脳と感性が必要なんだよ。でも清原は若いときに教育されていないから考えないし感じない。人間の最大の悪は鈍感であると言うが、まさにそのとおりだよ。覚醒剤は悪いと知りながら手を出すのは鈍感以前の問題、バカとしか言いようがない。バカと同時にやはり若いときの教育だね。
彼はやはり天才だからこうなったと思うんだよ。苦しまない、考えない、センスだけでやってきた。野球哲学をきちっと考えるということをしてこなかったんじゃないか。せっかくのいい素材が、周りに恵まれなかったということなんじゃないかな。野球人としての復帰はまあ難しいでしょうね。信頼と信用がなくなってしまったわけですから。それを挽回するのは並大抵じゃないでしょう。
出典:http://dot.asahi.com/wa/2016020900178.html
言葉はキツくて嫌いと言う方も多いかもしれません。
しかし、この言葉の本質ってどのフィールドでも当てはまると思うんですよね。
センス、才能が秀でているからと言ってそこに頼りっきりでは後でツケが返ってくる。
そしてその頼りっきりの部下に対しての人間教育はトップの人間がする。
故にトップの人間に最も求められるのは尊敬される人間性なんだろう。
そしてそんなトップのいる組織は、部下がトップに惹かれて頑張る。
そしていい業績を残すのだろう。
ノムさんの言葉って深い事が多いんだよな。清原逮捕された時のノムさんの言葉、素晴らしい。 https://t.co/KjLpI1im7D #ノムさん #ヤクルト #清原 #野村克也 pic.twitter.com/eqq2b2KCKh
— フィリピン留学 WEXCEL (@Wexcel_Language) 2016, 2月 16
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